膝痛
当院に来院される膝痛の方でよくある病名は、「変形性膝関節症」です。中高年の女性(50歳以上)に多く発症し、高齢になるほど罹患率は高くなります。変形性膝関節症が進行すると骨が変形しO脚・X脚になる方も少なくありません。
一般に変形性膝関節症の原因は、老化の他にも肥満・太ももの筋肉の衰え、骨密度の減少など様々です。
膝痛は他にもスポーツや運動のケガから生じる半月板損傷・膝靱帯損傷・オスグッド病・鵞足炎など様々です。
このような症状のある方
痛み
・膝の内側が痛い
・膝の外側が痛い
・膝のお皿の周りが痛い
・膝の裏が痛い
・安静にしていてもズキズキする
動作
・膝を曲げると痛い
・膝を伸ばすと痛い
・正座ができない
・階段の昇り降りがツライ
・歩くだけでも痛い
・ねじると痛い
・ジャンプの瞬間や着地時に痛い
その他
・膝に水が溜まっていると言われ腫れている
・膝に赤みを帯びて熱感がある
・O脚、X脚
膝痛の治療法
一般的な膝痛の治療法とは
・湿布薬と痛み止めの飲み薬を処方
・整形外科にてリハビリに通い、下肢の筋力強化(筋トレ)
・膝関節に痛み止めの注射やヒアルロン酸の注射
・膝のサポーターや装具を購入し、少しでも膝の負担を減らす
などがあります。こういった治療で膝の痛みが治るのであれば何も問題ありませんが、当院へ来院される患者さんは上記の治療法では膝の痛みが治らず、長期間に及び症状に苦しんでいる方ばかりです。それ以上に膝の痛みをかばい反対側の膝痛を起こしたり、他の個所を痛める事もあります。
鍼灸での膝の痛みでの施術
膝の痛みで鍼灸をする場合、よくあるのは膝周りのツボや下肢のツボを使い施術します。鍼灸をする目的は、膝の痛みのある周りの筋肉の緊張の緩和・血流の改善・鎮痛作用です。具体的にツボ名と場所は下記の通りです。
【伏兎(ふくと)】下肢の筋肉痛および神経痛にも使われます。
【梁丘(りょうきゅう)】胃痙攣、虫垂炎にも使われます。
【犢鼻(とくび)】昔は脚気にも使われていました。
【内膝眼(ないしつがん)】主に膝痛に使われます。
【足三里(あしさんり)】胃腸の疾患、蓄膿症、神経痛にも使われます。
【血海(けっかい)】月経不順、婦人疾患、逆子にも使われます。
【曲泉(きょくせん)】肝疾患、ノイローゼにも使われます。
【外膝眼(がいしつがん)】主に膝痛に使われます。
【陰陵泉】上部腰痛、婦人疾患、下痢に使われます。
当院での膝痛の考え方・治療法
当院では膝痛の際に、上記の方針を取ることはあまりありません。膝の痛みがある時はどうしても痛みのある患部に意識が行き、そこが原因と考えてしまいます。痛みのある患部が原因であれば、その箇所にしっかりとアプローチできていれば必ず症状は良くなるはずです。しかし実際には症状は一時的に良くなるが、すぐに痛みが戻ってしまう場合は少なくありません。
そういった場合当院では、膝の痛みの本当の原因にアプローチできていないからだと考えます。
すべてではありませんが、膝の痛みのポイントは骨盤にあると考えます。骨盤の動きや高さに左右差(高低差)が出ると、傾いた分だけ足の長さにも影響が出ます。足の長い方は、歩行時の地面からの突き上げが増し負担が増えます。足の短い方は、立位時の重心が足の短い方へ傾き体重による持続的な負荷が大きくなります。結果両足に負担が増え、そこから太ももや膝関節への負荷が増えた事により膝痛となると考えます。
当院では骨盤の左右差(高低差)の調整を臀部にあるツボで行い、それから患者さんそれぞれの症状に合わせ全身様々な個所のツボに鍼・灸をします。膝の痛いところから離れたツボに鍼をしてアプローチができるので、急性期の時でも安心して施術が受けれます。
原因となる場所が一人ひとり違う為、施術前に問診及び触診を丁寧に行います。そこから本当の原因を見つけ出し、必要なツボに鍼(針)や灸を1本ごとに行います。鍼をするとすぐにその場で変化を確認できるので、患者さんも膝の痛みや動きが変わっていく感じがつかめるかと思います。
どんな施術を受けても改善しない、長年膝痛でお悩みの方、膝の手術を勧められてるがなんとか避けたいと考えてみえる方、お気軽に当院にご来院ください。
当院での膝痛の施術症例も掲載しています。
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