肘の痛みの治療症例

症例2:腕の曲げ伸ばし・手を握ると肘の外が痛む

患者

40代 男性

来院

2017年 10月

症状

2ヶ月ほど前にゴルフの練習に行き、クラブを強く握りスイングしていたら徐々に左肘外の骨の辺りに違和感を感じる。そのまま練習を続けていたら更に痛みがひどくなり切り上げた。放っておけば自然に治ると思いそのまま放置していたが痛みは全然引いてこなかった。当院への来院歴がある方の紹介で来院された。

治療内容と経過

<1診目>

肘痛は手の指を握る動作で肘に痛みが走り、肘を曲げる動作でも痛む。また起床時は肘の痛みが強く、肘の曲げ伸ばしがほとんどできず固まっている状態で、起床後数時間経って通勤後くらいからようやく動かす事ができる状態。

体を状態を探ると、肘の外側と関連のある場所に強い圧痛があった。また自覚症状はないが、左の肩のこりが目立った。

まず肩甲骨にあるツボに鍼をして肘の痛みを確認する為に、手を握る動作をしていただくと、先程より指が強く握れるようになる。もう1本肩甲骨にあるツボに鍼をすると、更に指が強く握る事ができ、肘の曲げる動作もスムーズになる。

次に腕の緊張と肩こりを緩める為に前腕のツボに2本鍼を刺したまま10分休んでいただき確認すると、肩こりが緩み肘の動きがかなり楽になったのでその日の治療を終えた。

<2診目>

5日後に来院。起床時の肘が固まる症状は翌日から出なくなる。指を強く握ったまま肘を曲げると痛みが出るが、前回時よりは全然痛みは少ないとの事。

状態を確認すると、まだ肩甲骨にあるツボに圧痛があり、肩こりと首のこりが見られた。前回同様、肩甲骨にあるツボに2本、背中のツボに1本腕のツボに1本、前腕のツボに1本、足のツボに1本鍼をして症状はほぼ無くなったので治療を終えた。

使用した主なツボ

<1診目>ふくら2L ふくら4L 四瀆L 外関L

<2診目>ふくら3L ふくら4L 厥陰兪L 四瀆L 漏谷L

まとめ

肘の外側上顆は肩甲骨は連動していて、やはり肩甲骨に強い圧痛があった。症状的にはいわゆるテニス肘であるが、肘が痛いからといって患部ばかりを治療してもなかなか効果は出ない。病名・患部ばかりにこだわらず、体全体を診て治療できたことが早期での完治に繋がった症例。

症例1:ボールを投げると肘の内側が痛む(野球肘)

患者

10代 男性

来院

2017年 10月

症状

私の高校時の野球部同級生から、小学5年生になる息子さんが肘が痛いと相談を受けた。詳しく聞くと今年の5月頃から、野球のボールを投げる際に肘の内側に痛みがでる。整形外科に受診し骨の変形はないが、野球肘と診断された。しばらく整形外科のリハビリと、ボールを投げないうちに数ヶ月で痛みは治った。

しかし、10月に入ってボールを投げると痛みが再発した。なかなか治らないから鍼治療で何とかしてくれとの事で、岐阜県の池田町からわざわざ来院してくれた。

治療内容と経過

まずどういった時に痛みがでるか確認すると、ボールを離す瞬間に痛みがでる。また日常生活ではどうかと尋ねると、ひどい時は消しゴムで字を消す動きでも肘に痛みがでるとの事。

肘を触診すると、腫れ・熱感はとくには見られない。肘の内側を押さえると少し痛みがでる。腕自体は特に筋肉の緊張は見られない。

次に肩関節の動きを確認すると、腕を上げる動作が少し上がりが悪い。また肩関節を内旋する動きをする際に肩がスムーズに動かずぎこちない動きが目立った。肩関節の動きと関連が深い首にも反応があった。

そこで肩関節の動きを整えるために、首・背中・腰のツボに鍼を刺してすぐに抜き肩の動きを確認すると、かなりスムーズに動くようになった。

肘自体はボールを何球か投げないと痛みがでてこないのでその日の治療を終え、翌日、2日後と試合があるそうなのでその後経過を教えてもらう事にしてもらう。

使用した主なツボ

C5(1)R T2(1)R T6(1)R 志室R 

まとめ

治療の3日後に連絡があり、練習・試合で思いっきり投げても痛みがなかった事を聞いて一安心。ポジションは主に内野で肘痛が出てからは外野をやっていたそう。ピッチャーのような球数を多く投げるポジションでもない事から、ボールを投げる際、体や肩関節に余計な力が入り肩関節の動きが悪くなることで動きを無意識のうちにかばって起きた野球肘だったと思う。

どうしても痛い場所が原因と考えてしまうが、痛い場所が必ずしも原因ではなくむしろ他の場所に原因があるという事を改めて再認識できた症例。今後も局所だけに囚われず、全体をしっかり診て治療をする事が大切である。

〒491-0845 愛知県一宮市下川田町3-27-50586-52-5654完全予約制です。