首・肩のこり(頚腕症候群)の治療症例

症例7:寝違いが治らず肩から腕まで痛みが出る

患者

40代 男性

来院

2018年 9月

症状

2週間前に寝違えをした。いつもならそのまま数日で治っていくが今回はなかなか治らず、腕にまで痛みが出るようになってきた。リラクゼーションの仕事をしていて同僚に何度かマッサージをしてもらったが、その時は気持ちいいが症状は変わらなかった。このままだと悪化していくと考え、ネット検索で当院をみつけ電話で予約を取り来院された。

★解説イラストは裸モデルを使用していますが、実際は衣服は着用しています。

治療内容と経過

寝違えで特に痛みの出る動きは、顔を上に向ける動作で首の付け根から肩及び腕にまで痛みが出て動かすことが出来ない。腕は安静にしていてもだるみが強くズキズキする時もある。

動作で痛みの出る個所を触診し硬さを確認し、手のツボに2本鍼をしたまま数分休んでいただく。鍼を抜いて痛みの出る動作を確認すると、かなり上を向けるようになり痛みも減った。残りの症状を更に改善させるため、背中のツボに鍼をすると上を向いても首・肩・腕の痛みが全く出なくなったので、この日1度の治療で終了とした。

使用した主なツボ

列缺L 合谷L T5(4)L

まとめ

寝違いを状態をそのままにかばって生活をした為症状が悪化し、痛みが腕にまで広がってしまった。こういった場合は痛みの個所に鍼灸やマッサージをしてもその場はいいような気がするが、根本に対して治療が出来ていないのでなかなか改善しない。根本に対して的確にアプローチが出来るとその場で動きが良くなり症状も改善する。

症例6:階段から落ちて、しばらく経って出た頚・肩の痛み。

患者

40代 女性

来院

2018年 3月

症状

来院の4日前に自宅の階段から7段ほど滑り落ちて、左の殿部を強打。その日と翌日は打撲した箇所が痛かったが、2日後から首と肩が痛むようになり、来院前日・当日は更に痛みが増し、仕事に集中できない。月に1回メンテナンスで来院中の患者さんが、急遽電話で予約を取り来院された。

治療内容と経過

打撲した箇所を確認すると、かなりの広範囲に内出血が見られた。その箇所は押さえると痛むが、それ以外は問題ない。症状のある首肩を確認すると、圧痛はそれほど無いが顔を上下に動かすと、首の後ろから左の肩甲骨辺りに違和感が出て、あまり動かしたくない。

打撲の箇所から仙腸関節に問題があると考え、そのツボに鍼をするとすぐに顔を下へ向く動きが楽になる。

次に胸椎を確認し、問題のある箇所を調整をするため手のツボに2本鍼をすると、顔を上へ向く動きがスムーズになった。

ここでもう一度首の動きを確認していただくと、顔を下へ向ける動きに違和感が残っていたため、背中のツボに鍼をして動きが更に楽になったのを確認し治療を終えた。

使用した主なツボ

仙稜L 六谿L 列缺L T3(2)

まとめ

階段から落ちて、殿部の打撲の衝撃が背中まで伝わり起こった首肩の症状。こういった症状は、打撲から数日経って出ることが多く、また症状のある局所に鍼灸やマッサージをすると、逆に症状が悪化してしまう。問題のある箇所を離れたツボから調整できる整動鍼ならではの症例である。

症例5:首肩の痛みで、上を向きづらい。腰も痛い。

患者

30代 女性

来院

2018年 2月

症状

保育士の仕事をしていて以前から首肩のこりがあるが、ここ最近特に乳幼児の抱っこを長時間する機会が増えた。次第に首肩のこりが強くなり、動作での痛みも出てきた。それと同時期ぐらいから、左の腰も痛むようになる。

以前から当院へ通院中の旦那さんの紹介で来院された。

治療内容と経過

身体を触診をすると、左の首肩・腰に強い筋緊張が見られる。首を動かす動作は、上を向く動きが特に痛みが出る。また話を聞いてくと、生理時に特に肩こりは酷くなるとの事。

上記の事から、足のツボに2本鍼を刺したまま数分休んでいただき、その後動きを確認すると、上を向く動きが少ししやすくなった。次に肩こりと腰痛の箇所から、手の甲のツボに鍼をすると肩こりと腰の張りが緩む。もう一度上を向いていただくが、まだ違和感があったため胸椎を確認し、手首のツボに鍼をすると最初より大分違和感無く上を向けるようになったので、この日の治療を終える。

1ヵ月後に来院。状態は以前より良いが、やはり上を向く動作に違和感がある。

前回同様、足のツボ・手の甲のツボを使い、今回は更に背中のツボに鍼を加えると、違和感のあった動きがほぼなくなったので、治療終了とした。

使用した主なツボ

三陰交L 太衝L 威霊L 列缺L T6(4)L T4(3)L

まとめ

長時間の抱っこの為、頚肩から背中・胸椎・腰・手に負荷がかかって起きた症状。肩こりというとその箇所の問題と考えがちだが、あらゆる所から症状が出る。全体から観察し、治療できたことが早期改善に繋がった。

症例4:常に右の首から肩にかけてこる

患者

50代 女性

来院

2017年 11月

症状

常に右の首から肩にかけて重い感じがあり、疲れが溜まってくると重い感じから痛みに変わる。アレルギー性の鼻炎があり、右の方が症状が重い。既往歴として昨年に子宮摘出のOPEを受けている。

当院へ来院歴があり、5ヶ月ぶりに来院された。

治療内容と経過

首から肩を触診すると、やはり右側に強いコリが見られた。中でも、右首の中央辺りが盛り上がっている感じがした。次に首の動きを確認するも、どの動きも右側が重い感じがするが、特別動きが悪い感じではなかった。

首の反応点と鼻炎症状もあることから、まず右手の甲のツボに鍼をすると右首の盛り上がった感じが大分引いた。

次にお腹の反応を確認するために触診すると、中央辺りと下腹部(子宮のOPEの痕)に強い張りが見られたので、両足首のツボと右腕のツボに計3本鍼を刺したまま10分休んでいただくと、腹部の緊張が取れ、肩の張りが緩んだのを患者さんと確認できた。

この時点でまだ首に違和感があるとの事だったので、改めて首を触診し残りのコリの箇所をみつけ、そこを緩めるために右肩甲骨内縁にあるツボに鍼をすると残りのコリが緩み、違和感がなくなったので治療を終えた。

使用した主なツボ

項強R 三陰交L・R 四瀆R T3(4)

まとめ

肩こりには様々な原因が複雑に絡み合って起こる事が多い。こっている箇所のみに鍼をしても一時的に筋肉は緩むが、原因点にアプローチできていないためすぐに再発する。今回の症状は、鼻炎の反応・首と背中の連動の狂い・お腹の張り・更には子宮OPE後の反応と、4個の原因が複雑に絡み合って起こっていた。

反応点には一切鍼はしていないが、原因点にアプローチをし効果を患者さんと共に確認できたので、患者さんが驚いてみえた。

症例3:肩こりが続いていて、起床時から首肩が動かせない

患者

30代 女性

来院

2017年 5月

症状

2歳になるお子様がしょっちゅう抱っこを要求し、それに応えている為に常時肩がこっている。ある朝起きたと同時に、首から肩にかけて強烈な痛みを感じ、首肩が全然動かせなくなる。寝違えをしたとご自身で判断され数日様子を見ていたが、一向に症状が変わらず心配になり、当院に来院歴があったため急遽予約を取り来院された。

治療内容と経過

<1診目>

痛みの場所を確認すると、首から肩上部にかけて全体に筋緊張が強いが特に左側が目立つ。首の動きを確認すると、どの動きも痛みが強くほとんど動かす事が出来ない。その中でも特に痛みが強く出る動きは、頭を左に倒す動きと、顔を左後ろに向ける動きで左の首肩が痛む。動きから胸椎の問題と考えその緊張を解くため、左足のツボと左手のツボにそれぞれ鍼をして動きを確認すると、最初ほとんど動かす事が出来なかった首が大分動くようになった。

その後、痛みを確認すると左のうなじ辺りが気になるため、そこの緊張を解くために左肩甲骨内縁のツボに鍼をすると、うなじの違和感が消失した。

最後に確認の意味で首の動きを確認すると、顔を左後ろに向ける動作にまだ引っかかりがあったので、左の背中のツボに鍼をして動きを再び確認すると、引っ掛かりが取れたのを確認し治療を終えた。

<2診目>

7日後に来院。前回あった症状が10とすると、3くらい残りがある。前回とほぼ同様の治療をし、更に背中のツボを1本追加。

<3診目>

8日後に来院。前回からはほぼ症状は出ていないが、酷くなるのが心配なのと、子育てと仕事で肩がこりやすいので予防も兼ねて隔週で来院中。

使用した主なツボ

陽輔L 後谿L T6(4)L T5(1)L T5(3)L

まとめ

仕事の疲れとお子様の抱っこの回数が多く、抱っこをする際に左側を多く使っていた為に起こった症状だと考えられる。

首肩がほとんど動かなかった状態が1度の治療で大幅に改善され、2回の治療でほぼ完治できた。

子育てはただでさえ重労働な上で更に仕事をしていると、相当体に負担がかかる。今回の患者さんに限らず、子育てと仕事の両立をしてみえる方は時間の確保が難しいと思うが、何とか自分の体を鍼灸治療に限らず、メンテナンス等労わって欲しい。

症例2:起床時から首が痛くて動かせない

患者

60代 女性

来院

2017年 9月

症状

2日前の朝起きた時に右の首から肩に違和感があり、時間が経過すると共に症状が悪化。どのように痛いか尋ねると、顔を右後ろに向こうとする動きで右の首の後ろから横、右の肩上部が痛く殆ど動かせない状態。じっとしていれば痛みはないが、右首にやや熱感もある。風邪症状がないのにのどに違和感があり空咳が出る。前日の畑作業で、やや固めの土に右の手で杭を差し込む作業を多くしたとの事。当院の来院歴のある方が、上記症状が出たため電話で予約を取り来院された。

治療内容と経過

痛みの出る動きと場所及び首の熱感を抜くために、手に2本鍼を刺し10分休んでいただく。

その後首の動きを確認すると、顔を右後ろに向く動きは問題なかったが、顔を上へ向ける動きと頭を左へ傾ける動きで右の首が痛むようになったので、その動きを整えるために右の手に2本、足に鍼を1本すると動かしても痛みがなくなり、他に痛むところが無くなったので治療を終えた。

近々旅行があるために、調整もかねて5日後に来院されたが首の痛みはなく、やや重い程度だった。

使用した主なツボ

後谿R 合谷R 列缺R 内谷R 太衝R

まとめ

痛みが発症してから数日で治療ができたので、一度の鍼治療でほぼ完治できた症例。畑仕事で手を多く使い、その影響で首・胸椎に負荷がかかって出た症状と思われる。

症状の一つで、咳が出るという症状があったので、それを踏まえて鍼をしていたらもう1本鍼を減らすことが出来たと思うので、これからは更に全体を診てツボを選びたい。

 

症例1:片方の肩に物をかけて作業して、翌朝から首が回らない 

患者

60代 女性

来院

2017年 6月

症状

普段から定期的に当院へ治療に通ってみえて、治療予約日の3日前に、畑仕事で農薬をまく為に左肩から物を下げて数時間作業をした。

翌日起床時から、顔を右後ろを向こうとすると左の首から肩上部が痛み首が動かせなくなり、治療の予約日の前に電話をして早く治療に行こうか迷ったが、あと2日で治療なので我慢するも痛みはほとんど変わらず動かせない状態。

治療内容と経過

作業の姿勢と痛みの動作から、胸椎の問題と考え手に1本鍼をして10分休んでいただいた。その後首の動きを確認したらかなり首が回るようになったが、まだ首の後ろの筋に痛みが残ったため、背中に鍼をして首を確認していただき、痛みが10→2~1になったので治療を終えた。

9日後に来院され、その後首から肩上部の痛みを確認したが翌日以降はほとんど痛みは無かったとのこと。

使用した主なツボ

六谿L T5(2)L

まとめ

痛みが発症してからまだ日が浅かったので、一度の治療で劇的に効果があったと思われる。動きを整える鍼(整動鍼)にピタリとあてはまる症状だった。

これからも、取穴の制度を上げ精進したい。

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