神経痛・しびれの治療症例

症例6:腰痛・臀部から下肢のしびれ

★この治療症例は、腰痛症・ぎっくり腰の治療症例17と同じものです。

患者

50代 女性

来院

2018年 6月

症状と来院理由

5月半ば頃から腰・臀部・下肢にかけて痛みがあったので整形外科へ受診し、X線・MRIの検査をしたら椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症が見つかった。リリカとロキソニンを処方されて、週1~2回整形外科のリハビリに通っていたが症状に変化が見られなかった。当院へ通院歴があり電話で予約を取り来院された。

★解説イラストは裸モデルを使用していますが、実際は衣服は着用しています。

治療内容と経過

痛みの個所を正確にするため触診すると、左の腰・右の臀部から大腿にかけて圧痛及び痛みがあることがわかった。動きでは腰の後屈でやや痛みが出る。この中で一番気になる症状は、右の臀部から下肢の痛みとの事。

まず下腿のツボに2本鍼をすると、臀部の緊張がゆるみ圧痛が減る。次に膝裏のツボに鍼をすると、腰の後屈が楽になった。

ここでも一度触診をし、頭と首と背中のツボに鍼をし治療を終えた。

以上の治療を10日後にすると、ほぼ症状が無くなったので治療終了とした。

使用した主なツボ

足三里R 豊隆R 委中L 脳戸 上天柱R 風門R

通院期間及び治療回数

治療期間:10日、治療回数:2回

まとめ

この患者さんは主訴以外にも自律神経症状があり、メイラックス錠・ロフラゼプ錠等を服用していた。自律神経症状を調整する為には呼吸の整える事が必要と判断し、触診を丁寧に行い関係するツボを使えたことが早期の改善に繋がった。

症例5:親指・人差し指・中指のしびれ

患者

40代 男性

来院

2018年 4月

症状と来院理由

1か月前から、左手の親指・人差し指・中指の3本にしびれ感がある。整形外科に受診しX線検査で、頚椎の5番・6番の間が狭いと診断を受け、2日に1回整形外科のリハビリに通っていたが症状は変わらなかった。早く治したいため、マッサージ治療や整体にも行ったがしびれは変わらなかった。

他にしびれを治す手段はないかインターネットで探していると鍼治療が効くとあったので、当院のホームページをみて電話で予約を取り来院された。

 

治療内容と経過

〈1診目〉

問診で3本の指でどの指のしびれが特に強いか確認すると、人差し指との事。他に症状がないか尋ねると、仕事の作業でねじった姿勢をとると左の肩関節が痛む。他に動作チェックをすると頭を左に倒す動作・左後ろを向く動作・下を向く動作で左肩甲骨内縁辺りの痛みがみられる。

以上から、しびれ症状の根本は胸椎と肩甲骨の動きが悪くなっていることからと考え、骨盤・腰のツボに鍼をすると肩関節の痛みが消失。更に背中のツボに鍼をすると、左後ろを向く動作は違和感がなくなる。

次に胸椎の調整のため、背中のツボに鍼を2本さしたまま10分休んでいただくと、中指のしびれ感が消え、親指のしびれも少し減ったが、人差し指のしびれはあまり変化が出なかった。

〈2診目〉

1週間後に来院され問診すると、中指のしびれはなくなり、親指と人差し指のしびれはあるが前回よりは少ない。頭を左に倒す動作・下を向く動作はまだ肩甲骨内縁は痛む。前回とほぼ同様の治療をする。

〈3診目〉

1週後に来院。人差し指のしびれはDIP関節より先だけになり、他の指は先端に少しだけしびれ感がる。動作時の痛みは場所に変化があったので、それに合わせてツボを選択。治療後しびれはほぼ無くなり、動作時痛も消失したので治療終了とした。

使用した主なツボ

〈1・2診目〉臀蓋L 志室L 地天L T5(1.5)L T2(1)L T3(1)L

〈3診目〉T3(1)L 外谷L T4(1.5)L 裏宮L

通院期間及び治療回数

治療期間:3週間、治療回数:3回

まとめ

胸椎・肩甲骨の動きの悪さが原因で起こったしびれの症状。仕事のねじった姿勢で作業していたことが原因と考えられる。上肢及び指のしびれは整形外科を受診すると、頚椎の間が狭い・頚部ヘルニア等診断を受けることが多く、リハビリに通っても治らないことが少なくない。動きを整える事によってしびれはよくなる事が改めて確認できる症例であった。

症例4:背中の痛みから、腕にかけての痛み・しびれ

患者

20代 女性

来院

2018年 5月

症状

来院の5日前から右の背中が痛み、腕がしびれるような感じがして力が入りにくい。症状が出た翌日にマッサージ治療を受けて、その時は気持ちよかったが楽になった感じはない。G.Wで愛知県に旅行に来ていたが、症状が気になり旅行どころではなく、インターネットで検索し来院に至る。

★解説イラストは裸モデルを使用していますが、実際は衣服は着用しています。

治療内容と経過

痛みのある場所を細かく確認すると右の背中と肩甲骨の間辺りで、ご自身でも「ここです。」と指をさせる程である。腕の場所は肘のやや上の辺りが押さえて痛みがあり、患者さんが言われるには、背中と腕の痛む場所がつながっている感じがするそう。

痛くなった原因に覚えはないか確認すると、ダンスをやってみえてその翌日から痛みが出たとの事。

動いて痛みが出るか確認すると、顔を下へ向ける動き・上を向く動き・頭の右へ倒して背中が痛む。

以上から背中のツボに鍼をするとすぐ背中の痛みが減り、手のツボに鍼をすると背中の症状はかなり減った。肘の痛みの調整のため背中のツボに鍼をすると、肘の痛みが楽になった。この時点で症状は10→2ほどまでに減っていたが、G.Wを更に楽に過ごせるように、下腿のツボと手のツボに鍼をすると、ほぼ痛みが消失したので治療を終えた。

使用した主なツボ

T3(1.5)R 六谷R T2(2.5)R 懸鐘R 列缺R

まとめ

普段ダンスをよくやってみえて、上肢・下肢の疲労から背中と腕に痛みが起こったと思われる症状。腕のしびれの症状は、患部のツボに鍼をするとかえって症状が悪化する場合がある。背中の痛みを原因点からアプローチできたことが早期改善に繋がった。

症例3:帯状疱疹後の首の痛み(その2)

患者

40代 女性

来院

2017年 11月

症状

来院日の約半月前に帯状疱疹を発症。左の首から顎、頭部に湿疹が出来て神経痛を伴う症状が出た。現在は湿疹・神経痛は大分治まってきたが、痛みを我慢していた為か左の首肩が重く、鎖骨の下あたりまでツッパリがあり、息をするだけでも違和感がある。また、左腕を上げると腕が重く、背中が張る。

少しでも症状が改善しないか考えていたところ、6年前に鍼治療を受けたことを思い出し、電話で予約をされ岐阜県から来院された。

治療内容と経過

<1診目>

問診でこちらが尋ねる前に、上記症状を丁寧にお話してくださったので、それに対する触診・動作を確認する。すると、顔を上へ向ける動作で首が痛み、頭を左に倒す動作で左首が痛み、顔を左後ろへ向く動作で首に痛みがでる。また触診すると左の首から肩が固まっていて、首の横から鎖骨周りの圧痛が強い。

まずは圧痛のある鎖骨周りから緩めるために、手のツボに鍼を刺したまま5分休んでいただく。鍼を抜き痛かった所を触診すると、痛みがかなり減り呼吸をしても鎖骨周りの違和感が消失。

次に首の動きの悪かった動作から胸椎に問題があると考えを触診すると、やはり強い反応があったので、その箇所を緩めるために足のツボに鍼をして動きを確認すると、頭を左に倒しても痛みが出ずスムーズに倒せるようになる。

この時点でどの動作がつらいか確認していただくと、上を向く動きで左首に違和感があったのでその箇所を確認し、肩甲骨内縁のツボに鍼を刺したまま上を向くと、上向き時の違和感が消失した。

この時点で治療を終える予定だったが、首横で鎖骨の上辺りの自覚症状が出てきたので、その箇所を緩めるため足の甲のツボに鍼を刺したまま5分休んでいただく。すると段々自覚症状が無くなってきたのを確認できたので、鍼を抜き治療を終えた。

<2診目>

6日後に来院。症状は殆どよくなり、残り1割~1.5割くらい。首の症状は右・左のどちらを振り向く動作をしても首から肩に違和感が出る。他には左の上腕が張っていて気になるとの事。

まずは上腕部の気になるところを触診し、そこと連動している指の付け根のツボに鍼をすると上腕の違和感が消失。

次に振り向く動きをと連動している胸椎を触診し、反応を確認し手のツボに鍼をすると、右を向く動きが楽になる。

この時点で気になるところを確認すると、左首のやや外のラインに違和感があったのでその箇所を確認し、背中のツボに鍼をすると首が楽になった。

他に違和感がなくなったので治療を終える。

使用した主なツボ

<1診目>合谷L 陽輔L T3(4)L 太衝L

<2診目>魚際L 六谿L T5(3)L 

まとめ

帯状疱疹の激しい痛みを我慢して、全身に力を入れてしまい体がこわばった事により起こった症状。今年は帯状疱疹の後遺症の患者さんが多い年であったが、どの方も比較的早めに来院されて少ない治療回数で完治できた。帯状疱疹の初期の激しい痛みの時は、鍼灸治療よりもまずは抗ウイルス薬の服用が望ましいが、発作から中期以降のなかなかスッキリしない症状は鍼灸治療が効果があることが再認識できた。

症例2:帯状疱疹後の首の痛み(その1)

患者

30代 男性

来院

2017年 9月

症状

8月の中旬頃から左の首から頭部にかけて痛み、数日後疱疹が出てきて痛みを伴ったので約2週間後に病院へ受診し、帯状疱疹と診断された。

抗ウイルス薬を1週間服用し、疱疹の進行は止まったが首の痛みが残り鎮痛剤を処方され服用しているがあまり効果がみらず、何か他に治療法がないかネットで検索していたら帯状疱疹の後遺症に鍼治療が良いとあり、当院のホームページを見て来院された。

治療内容と経過

<1診目>

問診でどういう時が痛みが強いか確認すると、顔を左後ろへ向ける動きで左の首から肩が痛く殆ど後ろに向けない状態であることが分かった。

また首の横から咽にかけても痛みがある。疱疹の残っている頭部は少し痒みがある事から、手のツボに鍼を2本刺して10分休んでいただいた。

その後首の動きを確認するとかなり首を動かせるようになり、10あった痛みが3~2までになった。

他に気になる動きがないか確認すると、頭を右に倒す動きで左首が痛むのと、左首の後ろがこる感じがある為、足のツボに1本、背中のツボに2本鍼をして再び状態を確認すると来院時よりかなり症状が楽になったためその日の治療を終えた。

<2診目>

6日後に来院され状態を確認すると、痛みは10→3~2のまま変わらずやはり顔を左後ろへ向ける動きで左の首から肩が痛む。また頭を右に倒す動きで左の首筋が痛み、他の症状として右の肩こりが気になるとの事。

胸椎を確認し手のツボに鍼を2本刺し首の動きを確認すると、痛みはほぼ無くなる。

右の肩こりの場所を確認し、手のツボに1本、足のツボに1本、腰のツボに1本鍼をして右肩こりの場所を確認すると緩みが出て、症状も消えたので治療を終えた。

その後念のため次回の治療予約を取られたが、症状が無ければ予約をキャンセルしていただいていい事をお伝えし、数日後に電話をいただきそのまま状態がよかったので予約をキャンセルされた。

使用した主なツボ

<1診目>後谿L 合谷L 陽輔L T4(3) T6(3)

<2診目>後谿L 内谷L 四瀆R 漏谷R 仙稜R

まとめ

帯状疱疹の発症から抗ウイルス薬を服用するのに2週間空き、神経痛の後遺症が長引く事も予想できたが、帯状疱疹の発症からは1ヶ月以内で鍼治療が出来たので2回の治療で完治できたと思われる。

神経痛の後遺症でも、動きを整える事で治癒できるよい症例となった。

 

症例1:腰から下肢にかけてのしびれ

患者

40代 男性

来院

2017年 5月

症状

1ヶ月半前にぎっくり腰になり腰から臀部・左の足に強い痛みと、チクチクしたしびれ症状がでるようになり、整形外科に受診された。診断は腰椎4・5の椎間板ヘルニアで、神経ブロック注射・痛み止めを処方されたが一向に症状が変わらなかったため週2回~3回ほど整体に行き、多少腰の痛みは治まったがチクチクしたしびれ症状が変わらず、会社の上司の紹介で来院された。

来院時の症状は両腰に張りがあり特に左が強く、臀部から左大腿前部のチクチクしたしびれの症状で、朝のうちは症状は軽めだが夕方になると症状が悪化し、立っていると痛みが増す。

治療内容と経過

<1診目>

しびれが主訴だが、きっかけはぎっくり腰になってからなのでまずは腰の状態を確認すると、筋肉の緊張が強く、痛みをかばって生活してみえた影響からか背中から腰がねじれていた。動作を確認すると、後屈で腰・前屈で腰の外側に痛みが出たので、膝裏と大腿後面に鍼をし動きを確認すると、少しスムーズになるが、腰から下肢のチクチクは変化無しとのこと。

次に臀部から下肢のしびれに対し腰に2本鍼をして10分休んでいただき、症状は無いが背中のねじれを取るために背中に3本鍼をして治療を終えた。

<2診目>

仕事の都合で半月以上間が空き来院されて、その後の状態を確認すると、症状が10→2までになった。

背中から腰の状態を確認すると、緊張が大分取れて、ねじれもやや少なくなっていた。今回は、立っているより座っている時の方が大腿前部の症状が増すとのこと。

動作を確認しそれに対応するツボに鍼を4本して、さらに大腿部の緊張を取る目的と背中のねじれを取るために鍼を4本して今の症状を確認すると、どの動作でも症状は無かったので治療を終えた。

使用した主なツボ

委中L 殷門L 志室L L3(1)L 脾柱L 承扶L 玉天L T11(1.5)L T12(1.5)L T7~T11(2)R

まとめ

患者さんは兎に角しびれの症状を強く訴えてみえたが、そのまま鵜呑みにしびれの症状だけの治療をしていたら2度の治療では治らなかったと思う。

きっかけはぎっくり腰だったので、腰の治療と共に、ねじれの治療も平行して行ったのが早期改善に繋がった。

一般的には体のねじれやゆがみには鍼灸では効果がないイメージがあるかと思うが、筋肉を調整する事でねじれやゆがみを改善できる事を今後も鍼灸の良さとして訴えたい。

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