腹痛・下痢・便秘の治療症例

症例1:過度の減量からさらに断食後に胸からお腹の痛み

患者

50代 男性

来院

2017年 8月

症状

会社のメタボ検診で体重が基準値より多いと指摘され、今年の5月頃から糖質制限ダイエットを始め8月までに体重が10kg落ちた。

お盆前から会社の断食ツアーに約1週間参加し、更に4kg体重が落ちた。

断食ツアーから帰った翌日頃より胸からみぞおち、胃にのあたりかけて激しい刺すような痛みがし、食事を全く食べる事ができなくなり、救急車を呼ぼうか迷ったが症状が少し治まったので様子を見る。

数日経過したが、食事はご飯を1口~2口食べると胸から胃の痛みが出てほぼ食べられない。

この状態を当院の来院歴がある会社の上司が心配し、直ぐに鍼に行けと言われて来院された。

★解説イラストは裸モデルを使用していますが、実際は衣服は着用しています。

治療内容と経過

<1診目>

まず腹を触診すると、全体に腹が硬くなっていて、右の下腹部及び左の季肋部に圧痛がみられた。

また、今朝から声がかすれ、のどに違和感を覚えるとの事。

症状から、逆流性食道炎の可能性も考えられるためそれに対応するツボと、お腹全体を緩め、お腹の圧痛を取るために左右の手に1本ずつ、下肢に3本鍼を刺したまま10分休んでいただいた。

10分後鍼を抜き、お腹を触診すると緩みが出て圧痛もかなり減った。

だがところどころに腹の冷えがみられたので、数ヶ所にせんねん灸をして1診目を終える。

<2診目>

3日後に来院。胸からお腹の自覚症状は全くないが、食欲が前回よりはよいがまだ戻りきっていないとの事。

腹を触診すると、前回よりお腹の硬さがとれているが、右下腹部の圧痛がやや残っている。

上記の症状を改善させるため、下肢に3本、手に1本鍼を刺したまま10分休んでいただく。

10分後鍼を抜き、お腹を触診し先程あった圧痛は消えたのを確認し治療を終了とした。

使用した主なツボ

<1診目>合谷L・R 下巨虚R 足三里R 曲泉L せんねん灸5ヶ所

<2診目>上巨虚R 下巨虚R 足三里R 合谷L

まとめ

今回は症状が出てから数日で来院され治療できたことが、早期改善に繋がった。

巷ではメタボやダイエットなどの体重の話題は絶えずあるが、過度な食事制限は体にじわじわとダメージを与える。仮に体重が減っても食事を元に戻せば直ぐにリバウンドで元の体重かそれ以上になってしまう。

やはり健康的に減量するには、ほどよい運動をして筋肉を使って燃焼させるのが一番だと改めて思う。

ただ、現実問題として忙しく仕事をしている方はなかなか運動をする時間が作れない。これは運動する時間が作れないという事だけに限らず、長時間労働で会社に拘束された影響で自律神経の狂いが生じてしまった人など、もう少し働く側にゆとりができる世の中になる事を切に願う。

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