腰痛・膝痛の症例を1件追加しました。

症例3:出産後から続く腰痛・膝痛

患者

20代 女性

来院

2017年 8月

症状

6月末に初産後から、今まで無かった腰痛・膝痛が出るようになり肩こりも気になる。症状が悪化していくので整体に行くと、「骨盤がゆがんでいる」と言われ治療を2回受けた。

整体の先生は、骨盤のゆがみはよくなりましたと言われたそうだが症状は全く変わっていなく、当院へ来院してみえたお母さんの紹介で来院された。

治療内容と経過

問診でお聞きすると、腰痛・肩こりはじっとしていても痛み、膝は重みがかかると痛むとの事。

患者さんはじっとしていると痛むと言われたが、念のため動作チェックをすると、腰は体を右に倒した時と後ろに反らす動きで痛みが出た。

首の動作チェックをすると、頭を後ろに倒すと首の付け根に痛みが出た。

また腹診をすると、お腹全体の弾力が無く、いわゆる虚症のような状態であった。

 

<1診目>

まずは腰と首の動きを整えるよう、足に2本、手に1本鍼をして動きを確認すると最初より動きが楽になるが、まだどの動きも違和感がある。

次に安静時の腰痛と肩こりの調整、またお腹の弾力をよくするため、伏臥位で足に左右2本ずつ鍼をしてそのまま7分休んでいただき、次に仰臥位で足に3本鍼をしまた7分休んでいただいた。

最後に膝の調整をするために、両臀部に1本ずつ鍼をした。

状態を尋ねると、来院時よりはずいぶん楽になったとの事。

 

<2診目>

1週間後に来院。状態を尋ねると、腰痛・膝痛・肩こりすべての症状がほぼ治り、声の出かたも初回より張りがあるように感じられた。

ただ今朝から、普段より高い枕で寝てしまった為に肩こり症状が出てしまったそう。

首の動作チェックをすると、顔を左後ろに向く動作で右首に痛み、上を向く動作でも首に痛みが出た。

腹診をすると、前回よりお腹に力が入ってきた感じがするが未だ充分でない。

まずはお腹の状態を整えるよう、足に鍼を3本して10分休んでいただきもう一度腹診をすると、最初よりさらに弾力が出てくる。

次に首の動きを整えるため、手に鍼を2本、背中に1本鍼をし動きを確認すると問題なく動かせれたので治療を終えた。

使用した主なツボ

<1診目>玉天R 玉陽R 裂缺R 委中L・R 委陽L・R 元瑠L 三陰交L・R 膝根L・R

<2診目>三陰交L・R 下巨虚L 六谿R 裂缺L T4(4)

まとめ

出産は女性にとって命がけで挑む大変な事であるので、体力の消耗は相当なもの。

私事になるが、自分の妻の出産後のお腹の状態もやはり張りが無かったのを今回の症例で思い出した。

出産後当然だが直ぐに育児が始まるので、体力が戻りきる前に負担がかかりいろいろな症状を引き起こしてしまう。

整体で「骨盤のゆがみ」と言われ、整ったのに症状が変わらなかった患者さんは相当心配だったと思う。

当院で治療をし症状が治った後でも、「骨盤のゆがみはもう大丈夫ですか?」と患者さんに聞かれたが、筋肉の張力や弾力を整えることによって症状が改善したことをもっと訴えるべきだったと反省したい。

(これは愚痴になってしまうが、何でもかんでも骨盤のゆがみで片付けてしまう整体師にはウンザリしてしまう。)