腰痛の治療症例4を追加しました。

症例4:腰を伸ばすと痛み、歩行で足に痛みが出る

患者

70代 女性

来院

2017年 8月

症状

畑仕事を多くしていて、10年ほど前から腰痛がある。ここ2~3年特に痛みがひどく、腰が曲がりだしてよい姿勢をしようと腰を伸ばすと痛みが強く腰を伸ばす事ができない。

数ヶ月前からは歩行の際に、右の大腿部にまで痛みが出るようになり足を押さえながらだと何とか歩ける状態。

この状態を当院来院歴のある知人が見て、一度ダメ元で鍼に行ってこいと言われ来院された。

治療内容と経過

<1診目>

腰の状態を確認しようとうつ伏せになってもらおうとしたが、腰の痛みが強かったため中止し仰向けになっていただく。そのまま手のツボに1本、足のツボに2本鍼を刺したまま10分休んでいただく。

その後再びうつ伏せになっていただこうとすると、今度は腰の痛みが殆どなかったので腰の状態を改めて確認し、そのまま背中のツボに1本、足のツボに4本鍼を刺したまま5分休んでいただいた。

鍼を抜き腰の動きを確認するために立っていただくと、腰の痛みはほぼなく真っ直ぐに立つ事ができた。歩行を確認すると大腿部に少し痛みが残っているが、足を押さえなくても歩けるようになったためその日の治療を終えた。

<2診目>

なかなか都合がつかず、少し間が空き8日後に来院。前回治療から3日くらいは腰の伸びはよかったが、徐々に曲がってきた。右の大腿痛はまだ残りがあるが、あまり足を押さえなくても歩けるようになっている。

<3診目>

5日後に来院。歩行での大腿痛はかなり楽になり、足を押さえなくても普通に歩けるようになる。腰を伸ばしての痛みもかなり楽だが、伸ばした姿勢を維持できない。

今まで腰が曲がっていた影響からか、季肋部が食い込んで違和感がある。

<4診目>

5日後に来院。歩行での大腿痛は治癒したが、腰は伸ばした瞬間に少し痛みがあり、伸ばした姿勢を長く維持できない。季肋部の違和感はやや消失。

<5診目~>

季肋部の違和感は治癒。腰は伸ばしての痛みはあまりないが、腰が硬く伸ばしにくく、伸ばした姿勢を長く維持できない。

現在(H.29.9.20)も約10日間隔で治療を継続中。

使用した主なツボ

<1・2診目>後谿R 大腰L・R 委中L・R 殷門L・R T12(1.5)

<3・4診目>後谿R 大腰L・R 委中L・R 合谷L・R 足三里L・R

<5診目~>後谿R 大腰L・R 委中L・R 足三里L・R

まとめ

現在も継続治療中だが、長年かけて曲がった腰の状態から順調に腰の痛みが減り、曲がった状態が回復している治療症例なので掲載した。

正直、今回の腰痛・大腿痛は治療でよくなると思っていたが、曲がった腰が徐々に伸びてきたのはこちらの想定以上の回復ぶりである。一度腰が曲がってしまうと元の状態に戻る事が出来ないと諦めてしまいがちだが、動きを整えることで状態は回復するといういい症例でこちらも勉強になった。もちろん年齢や状態により個人差はあると思うが、これからも諦めずに治療することが大事である。