神経痛・しびれの治療症例3を追加しました。

症例3:帯状疱疹後の首の痛み(その2)

患者

40代 女性

来院

2017年 11月

症状

来院日の約半月前に帯状疱疹を発症。左の首から顎、頭部に湿疹が出来て神経痛を伴う症状が出た。現在は湿疹・神経痛は大分治まってきたが、痛みを我慢していた為か左の首肩が重く、鎖骨の下あたりまでツッパリがあり、息をするだけでも違和感がある。また、左腕を上げると腕が重く、背中が張る。

少しでも症状が改善しないか考えていたところ、6年前に鍼治療を受けたことを思い出し、電話で予約をされ岐阜県から来院された。

治療内容と経過

<1診目>

問診でこちらが尋ねる前に、上記症状を丁寧にお話してくださったので、それに対する触診・動作を確認する。すると、顔を上へ向ける動作で首が痛み、頭を左に倒す動作で左首が痛み、顔を左後ろへ向く動作で首に痛みがでる。また触診すると左の首から肩が固まっていて、首の横から鎖骨周りの圧痛が強い。

まずは圧痛のある鎖骨周りから緩めるために、手のツボに鍼を刺したまま5分休んでいただく。鍼を抜き痛かった所を触診すると、痛みがかなり減り呼吸をしても鎖骨周りの違和感が消失。

次に首の動きの悪かった動作から胸椎に問題があると考えを触診すると、やはり強い反応があったので、その箇所を緩めるために足のツボに鍼をして動きを確認すると、頭を左に倒しても痛みが出ずスムーズに倒せるようになる。

この時点でどの動作がつらいか確認していただくと、上を向く動きで左首に違和感があったのでその箇所を確認し、肩甲骨内縁のツボに鍼を刺したまま上を向くと、上向き時の違和感が消失した。

この時点で治療を終える予定だったが、首横で鎖骨の上辺りの自覚症状が出てきたので、その箇所を緩めるため足の甲のツボに鍼を刺したまま5分休んでいただく。すると段々自覚症状が無くなってきたのを確認できたので、鍼を抜き治療を終えた。

<2診目>

6日後に来院。症状は殆どよくなり、残り1割~1.5割くらい。首の症状は右・左のどちらを振り向く動作をしても首から肩に違和感が出る。他には左の上腕が張っていて気になるとの事。

まずは上腕部の気になるところを触診し、そこと連動している指の付け根のツボに鍼をすると上腕の違和感が消失。

次に振り向く動きをと連動している胸椎を触診し、反応を確認し手のツボに鍼をすると、右を向く動きが楽になる。

この時点で気になるところを確認すると、左首のやや外のラインに違和感があったのでその箇所を確認し、背中のツボに鍼をすると首が楽になった。

他に違和感がなくなったので治療を終える。

使用した主なツボ

<1診目>合谷L 陽輔L T3(4)L 太衝L

<2診目>魚際L 六谿L T5(3)L 

まとめ

帯状疱疹の激しい痛みを我慢して、全身に力を入れてしまい体がこわばった事により起こった症状。今年は帯状疱疹の後遺症の患者さんが多い年であったが、どの方も比較的早めに来院されて少ない治療回数で完治できた。帯状疱疹の初期の激しい痛みの時は、鍼灸治療よりもまずは抗ウイルス薬の服用が望ましいが、発作から中期以降のなかなかスッキリしない症状は鍼灸治療が効果があることが再認識できた。

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