四十肩・五十肩の治療症例2を追加しました。

症例2:乳がんの手術後から腕を動かすと傷口が突っ張って動かしづらい

患者

40代 女性

来院

2017年 10月

症状

今年の9月に左乳がんの手術をしてから、腕を動かすと手術の傷口(脇の辺り)が痛み腕をあまり使わないようにしていたら、徐々に腕が動かしにくくなった。また両肩のこりもあり、特に左が気になる。当院の来院歴がある方が予約を取られ来院された。

治療内容と経過

<1診目>

肩上部を触診すると、どちらの肩もガチガチにこっていて、自覚症状通り左の肩がよりこっている。次に左腕の動きを確認すると、肩関節の屈曲・外転の動作がつらい。首の動きを確認するも、特に問題は無かった。

まず両肩のこりを緩めるために、そこを緩めるための反応点を何ヶ所か確認し、両足首のツボに1本ずつ、左の下腿のツボに鍼を刺したままで10分休んでいただいた。10分後鍼を抜き、両肩を確認すると両肩の緩みを患者さんと共に確認できた。

次に左腕の動きをよくするために、左の腰のツボと、骨盤のツボに鍼をして腕の動きを確認すると、最初より突っ張りが減り腕が楽に動かせるようになった。更に腕の動きを確認すると、肩関節の外旋動作が気になったので、背中のツボに鍼をして動きを確認するとスムーズに動かす事ができたので治療を終えた。

<2診目>

11日後に来院。腕の動きはかなり改善できたが、やや残りがある。肩こりも楽になったがまだ残りがある。

まず腕の動きを確認し、足首・背中のツボに鍼をすると腕の動きは問題なくなった。次に残りの肩こりを緩めるため、左の足首のツボに鍼を刺したまま10分休んでいただき、肩こりが改善されたのを確認し治療を終えた。

使用した主なツボ

<1診目>三陰交L・R 外丘L 志室L 地天L T3(1)L

<2診目>申脈L T3(1)L 三陰交L

まとめ

手術後の傷口が突っ張る症状だったが、傷口に治療(鍼)をするわけでなく、腕の動きを整えるように治療をして改善された症例。「痛いから動かせない」と考えがちだが実際は「動かせなかったから痛い」から起こった症状。こういう場合は動かせなかった症状を動くように整えれば痛みは自ずと楽になるものである。

また肩こり症状も伴っていたが、乳がんの既往歴もありホルモンバランスから起きていたものである。その証拠に、三陰交の圧痛が予想を超えて強く出ていた。肩こりの症状は様々な原因で起こるので、今後もどこが原因で起こる肩こりなのかしっかりと見極めたい。